兵庫県の明石市と言えば子午線が通る街として有名ですね。
小学校の時か中学校の時に習ったような・・・
その意味は「日本標準時の基準となる東経135度子午線上のまち」という意味だそうです。
今回のお客様は私の学生時代の友達で、
2年前の8月に奥様を亡くされました。
その前の年に、仲間が集まってご飯を食べに行った帰り道
車の中で、彼が奥様が病気である事を話されたのですが、
その時私は、「最近は治る病なので、大丈夫」なんて軽く流してしまったのを覚えていて、
なんであの時、もっとゆっくりと話を聞いていればと悔やみました。
奥様とは30年前ぐらいに、皆で飲みに行った居酒屋で会ったのが最後だったと思います。
そういえば、結婚式の2次会にもお邪魔させて頂きました。
とても優しい彼と明るい奥様
とてもお似合いのご夫婦だったのです。
だから奥様がお亡くなりになった事、とてもショックだったし、
これからの彼のことも少し心配にもなりました。
なので、今回彼からお墓を建てるのを手伝ってくれないかと言われ、
もちろん、亡くなられた奥様の為にも
残された彼の為にも・・・
心を込めてお手伝いさせて頂きました。
お墓を建てる事について、子供さんは娘さんだけなので、
彼自身ためらってはいたのですが、
すでに用意していた墓所が、彼の家からすぐ近くのお寺の境内にあり、
ここなら奥様も安心して眠りにつけるのではと
思われたようです。
お花の彫刻は奥様が好きだったバラを選ばれました。
よく伴侶に先立たれると、女性はなんだか強くなるのですが、
男性は・・・・なんて言われますよね。
お客様の中には、奥様に突然先立たれて、初めは気丈に振る舞われていたのですが、
お墓が出来てしばらくしたときに、私共のお店で、
「まだ納得はしていませんが、やっと一区切りつきました」とぽろっと涙を見せられたこともありました。
なので、彼もお墓を建てられた事を一つの区切りにして、
娘さんやお孫さんに囲まれて、明るく進んで行かれたらなと・・
そして、何かあればお墓に報告したり、相談したりして、
お墓が彼や娘さんたちの心のよりどころになればなと思っています。
私の住む和泉市から明石市はちょっと遠いのですが、
これからも仲間と一緒に時々会えたらなと思っています。
そういえば明石市には、私の大好物の明石焼きなんてのもありました。