私共でもう20年あまり前から、少しずつ跡継ぎのいないお墓の承継、
また、後を継ぐ男の子がいないお墓の建墓について
ご相談を受けてきました。
皆さんまず、お墓は家でつないでいくというしきたり?
昔からの考えより、娘さんへの承継をためらっていたり、
娘さんしかいないから、お墓を建墓するのをためらっていたり・・・
明治時代の民法においては、
確かに祭具、墳墓については父系血統主義優先により
男子、嫡子 年長が優先され、つまり長男が相続する事とされていました。
現在の民法では、
被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主催すべき物があるときはそのものが
これを承継するとなっています。
同時に、慣習に従って祖先の祭祀を主催すべき人が承継するとも書かれています。
慣習という言葉がなかなか曖昧なのですが、
つまり、現在では古い寺院墓地などで、お墓の継承について細かく規定がある場合を除いて、
他家に嫁いだ娘さんでも継承できるのが普通です。
現在の家族制度や子供が少ない状況の中で
家名で繋がっていく事は、なかなか難しくなってきている状況では、
そうなっていくのは時代の流れなのではないでしょうか。
また、父方のご先祖様だけではなく、母方のご先祖様も自分にとっては
大切なご先祖様・・
一緒に供養する事がどうしていけないと言えるのでしょうか
今は私共にも男の子の孫がいますが、
いつか女の子しか生まれなくて・・・
私共のお墓をどうしていこうかと悩んだとき、
私共のお墓を改葬し
嫁ぎ先のご先祖様と一緒に供養していってくれるのも
ひとつの方法だと思うのです。