新型コロナウイルスの影響で。現在中国からの石材の輸入が遅れています。
(中国での石材工場は、主に福建省アモイ周辺、そして遼寧省大連周辺に点在しています。)
私共が直接お取引させて頂いています会社によると。
「北の方の工場、大連の工場については結構動き始めていますが、
福建省近辺の工場の職人さんが不足しています。
なぜなら地元出身の行員さんは工場で稼働を開始していますが、
遠くから働きに来られている方は、地方より戻ってきた段階で、2週間の隔離を余儀なくされているようです。
基本的に研磨職人さんなどは、地方からの方が多いので、なかなか工場の仕事を完全に動かせないらしいです。
そんな中で、急ぎでお願いしていた石材の出荷がなんとか3月1日に行われる連絡が入りました。
(発注しています全ての製品ではないのですが 一部)
所で今回のこの騒動で、昔から言われていました石材業界の問題が現れてきているように聞いています。
例えば日本産の石で中国で加工されている製品について、
お客様へ加工地をしっかりと説明しないまま、(意図的?かただ説明不足による物か)
ご注文を頂いているので、「製品が遅れる事をお客様へ説明できずに困っている・・・」
なんていう問題です。
私共でも、お客様とお話をしていて、
国内産の石の加工については、国内での加工と中国での加工の違い、値段の事等をご説明すると
いまでも「そんな話は他の石材店では説明してもらえなかった 」と言われることが多々あります。
加工地についての説明は基本中の基本です。
今回も加工地を説明しないで、大島石等をご注文頂いていたなんて、問題外だと思います。
今回の騒動で、まだそんな事をしている石材店が多くいることについて、とても恥ずかしく感じます。
また、ついでにお話ししますが、
中国加工について、絶対に日本加工の方が良い、中国加工は良くないと
ブログで書かれている石材店もいます。
詳しい事は後日お書きしたいと思いますが、
中国にも良い工場とそうでない工場があります。
確かに今までも不具合のある製品が中国から入ってきたこともあります。
そういうときは、必ずちゃんと何が悪かったのかきちんと説明してもらって、
全て返品交換処理をする、(それはお墓が建ってから一年後の製品でもありました。)
それをきちんと続けてくる中で、よりよい信頼と実績が備わってくる物です。
それは国内での加工工場との関係でも同じ事です。
庵治石での国内加工でも、加工に不具合があり全て返品したこともありますし、
こちらの指示通りにしてくれなかった工場は、以降取引はしていません。
(お客差からのご要望をお聞きして、こうした方が使い勝手いいと判断したのですが、
工場へはその思いがつたわらなかったようです。)
ちゃんとその辺を冷静に、公平に伝えてこそ、信頼感も生まれる物と感じています。
確かに今回のコロナの問題で、長期に石材が中国より入ってこないかもしれない問題で、
過度な中国依存は良くないとは思います。
でも昨今のお墓業界は中国の工場なしでは語れないとも思います。
ただ、単に中国の加工の不具合を訴えるのではなく、
うまく中国と、共存していけるように今後も考えていく事も必要かと。
今まで一緒に努力してきてくれた中国の工場の方達が今直面している問題に対しても一緒に考え、
これからも一緒に努力していく姿勢が必要なのではと思います。