コロナ禍の世の中は
まだまだ通常通りでもなく、
今になってその痛みが顕著に表れ始めていると言われています。
石材業界も変化の時なんて言われていますが、
私共の仕事は、人と人がつながるその糸を長い時間軸の中で考えていくお仕事であり、
その中から、何が見えてくるのかが大切だと思います。
簡単に言えば、例えば・・・・
お墓のダウンサイズ・・・これは今の家族形態から見て
仕方ないというか、家族で安心してお参り出来る場所は必要ですね。。
永代供養墓・・・それこそ今後どのように家族がへんかしていっても、ずっと安心して眠る事の出来る場所
寺院と協力して、形はそれぞれあるかもしれませんが、それも進めて行くべき事でもあります。
お墓のみとり・・・お客様へ責任を持ってお墓の行方を考える仕組み
とても大切な仕組みだと考えます、
そして、長くずっとお客様とお付き合いしていく事を
その時間の長さを考えると、
霊園墓園はできるだけシンプルにいつまでも続けられる形を考えるべきだと思います。
私がお客様にお勧めする霊園、墓地は・・・
決してお花が一杯のガーデン墓所などではなく、
静かで、それなりにきれいに掃除されていて、ゆっくりと出来る場所。
できるだけシンプルで何もないけれど、ジメジメとした感じはなく、
静かにゆっくりとお参り出来る場所(人それぞれ感じ方はいろいろかもしれませんが)です。
例えば今だけお花一杯のガーデン形式の霊園は・・今はとても気持ちが良く言いように見えるのですが、
将来同じように運営出来ていくのか、なかなかそれは難しいのではと思うからです。
巨大なビルの中の納骨堂・・・便利なところに立っていて、お参りしやすい
それはそれでお客様にとっては便利ですね。
でも便利という物にはその対価が必ずついてきます。ただ立地が良い所に立つ納骨堂・・・
それを維持していくために必要な莫大な経費
ビルはだんだん古くなって行きます。
本当に歴史的な時間の流れにどこまで責任が持てるのだろうか、
とても心配です。
最近家の母も「人は死んだらおしまいだから、後はいいのよ葬儀もお墓も簡単でいいのよ」
なんて言うことあります。
あなたはそれでいいのかもしれないのですが
それを受け継いでいく私たち世代
子供や孫達の世の中
そんな味けのない世の中でいいの?
つながる意味・・・つなげる意味
それを教えていく一つの場所として、お墓は大きな意味を持つとこの仕事をして
思い知らされました。
便利さだけを追求して、そうDINKSなんて言葉もはやった自分達の世代を
浅はかな時代と反省もしています。
それと、
人は自然の中で生きて、自然に帰っていく
農耕民族だった私たち祖先は、土への憧れや土への思いが深い
「いつか故郷の土に帰る」なんて古い考えかもしれませんが
本当は心の底に皆持っているのでは。
なので、変化についてこれない石屋と言われようが
なんと言われようが
やっぱりこだわる所はこだわって仕事をしたいなと
このコロナの中でつくづく思ったしだいです。