先日大学時代のお友達から、お墓のことで聞きたい事があると電話がありました。
「ねえ、今回親戚がお墓をたてられて、開眼法要をするというのですが、
何にもわからないからいろいろと教えてと言われた」との事
彼女ご実家は何年か前にお墓を建てたのだけれど、その時にこの村墓地の墓地委員もしている他の親戚のおじさんから
「般若心経を100枚写経して、納骨室に一緒に入れるように」と
言われ、大変だったけれど、家族や周りの人に頼みこみ、100枚写経してそのまま納骨室に入れられたそうです。
で、その事を「親戚にも伝えないといけないのかな」との質問でした。
写経をして納骨室に入れられる事は時々あります。
その事は良い事だと思っています。
つい最近も家族それぞれが写経をしたので、どうすれば良いですかとご質問があったので、
ステンレスの写経筒に入れて、納骨室に一緒に納めさせて頂きました。
暖かい気持ちが私にも伝わる出来事でした。
だけど、100枚・・・それは何の為に???
(煩悩の数・・写経をすると言う意味???煩悩の数なら108)
彼女も疑問に思いながらも、その時はご実家を継いでいる妹さんが知り合いの石材店に、
お墓の建墓を頼んでいたため、私に聞きにくかったようです。
写経をするのは良い事ですが・・
私は、皆にノルマを作って、何枚も何枚も急いで写経してもらうより、
たった一枚で良いから、それぞれが落ち着いて心を込めて写経する・・それで良いと思う
と話させて頂きました。
その地域の風習かもしれませんが・・・私も疑問に思います。
それから、納骨石棺への納め方もちょっと疑問です。
出来れば写経筒のような物に納めて丁寧に一緒に入れられる方が良いと思うと
アドバイスもさせて頂きました。
古い風習が全て悪いとも思いませんし、長く語り継がれる事の中には
それなりの理由がある場合が多い物です。ただそこには、疑問に感じること、現状にそぐわない事もあります。
この場合、それぞれが負担に感じながら、写経を何枚も枚数を書かなければいけない
とする事には何の意味も、思いもこもらないと思うから、
そこは違う・・・と思うので、自分達が一番故人への思いを込める方法ですればよいと思います。
余談ですが・・・
このとき村墓地の管理もしている(100枚書くよういわれた)親戚のおじさんからは、
石材店を紹介するからと言われていたにもかかわらず、
ご実家のお墓を妹さんが知り合いに頼んで建墓したことについて、
今ではそれとなく嫌みを言われているらしいです。
村墓地の場合・・
(ある石材店が資金を出して、整備をしたりしている場合は指定石材店が決まっている事もありますが)
普通は、指定石材店が決まっていなくて、どこの石材店でお墓を建ててもよいはずで、
妹さん夫婦が自分達がよかれと思い選んだ事について、工事に問題があった訳でも
工事で何か迷惑をかけたでなければ、気にすることはないとお話しさせて頂きました。
古くからある村墓地の場合、前にも少し書いたのですが、いろいろな問題が
そこに隠れていることがあって、不透明な事が多い所もいまだにあるのです。